自分軸・他人軸
― あなたが、恐れていることは、なんですか? ―
最近、「自分軸、他人軸」という言葉をよく耳にしますが、「自分軸」とは、なんでしょう?
自分軸とは、自分が「こうありたい」という思いのもとで、感じた事や考えたことをもとに行動する為、人からどう思われるか、ではなく、自分がどう思うかであり、周りの評価や顔色を気にしません。固定観念に縛られることなく、自分で選んだことなので、失敗しても、それを「学び」として受け入れ、次のステップにつなげる事ができ、「自信」(自分を信じること)になります。
他人軸とは、「人からこう見られたい、こう思われたい」という思いのもとで行動し、その時折々の状況に合わせるので、くるくると変化する「人の目」を追いかけ、失敗した場合には、「合わせた自分が悪い」という嫌悪感と罪悪感だけが残り、うまくいっても、それは自分からでたものではないので「自信」にはつながりません。他人軸につきまとうのは、「不安」です。
他人軸から自分軸に切り替える為にできる事はたくさんありますが、つらい方法ではありますが、一番早いのが自分の中の不安の根っこを見る方法です。
固定観念は、過去の「嫌だ」とか「不快」だったことに根差していて、自分軸の「こうありたい」を自由に探索することを妨げます。ですから、以外にも、考え方を変えるには、気持ちから変えないと付け焼刃になってしまいます。
「したい!」と思う事には、「義務感」や「せねばならない」がありません。
例えば、英語の勉強をしているのは、「将来役に立つから」だと、「したい!」にはつながらない気がします。それよりも、英語圏で自由に暮らしたり、楽しく過ごしたりしているイメージの方が「したい!」につながるのだと思います。
お部屋の片付けも、「きれにしなくちゃ」とか、「整理整頓はこうすべき」を思っていると、いつまでも片づけをする気になりません。逆に、きれいになった部屋の気持ちよさを感じたい!と思った方が、重い腰があがります。
完璧主義の方は、考えすぎて「思った行動につながらない」ことが多いですが、これは、「失敗すること」に不安を感じていることに根差しています。
他人軸になってしまうもとになる気持ちは、失敗する事の不安、人から嫌われる不安、そして失う事の不安であるような気がします。
多少の不安は、自分を守るために必要ですが、常に不安先行型だと、自分が自由に生きられない気がします。
もう少しだけ、自分の気持ちを優先して毎日を過ごしてみませんか?